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埼玉県学校薬剤師会 学薬だより
 
「学薬だより」より (1月号)
「学薬だより」 白石美智子会長
 
「学薬だより」
学校薬剤師会会長 白石美智子
 新年明けましておめでとうございます。
 日ごろ学校保健に対しご理解とご協力を頂き厚く御礼申し上げます。

 学校薬剤師の職務はあくまで学校環境衛生の推進ですが、近年の薬物乱用はMDMA、大麻が増加傾向にあり、なお一層の薬乱防止教育の推進もお願いいたします。

 さて第56回全国学校保健研究大会および全国学校薬剤師大会が島根県松江市において平成18年11月10日から11日にかけて盛大に開催されました。

 全国から集まった大会参加者は約1200名に上り、日ごろ熱心に学校保健活動に取り組んでいる関係者が一堂に会し、文部科学大臣表彰を祝うとともに課題別に研究協議を行うことは大変意義深いことだと思います。

 大会は文部科学大臣のご挨拶を始めとした開会行事に引き続き、平成18年度学校保健及び学校安全に関する文部科学大臣表彰が行われました。学校薬剤師は20名で都道府県において学校保健推進に功績があり、かつその成果が学校保健の全国的な水準の向上に貢献したと考えられる方たちに送られたものです。

 埼玉県から県学校薬剤師副会長本田光紀先生が受賞されました。先生は永年、県学校薬剤師会の役員および川越市の学校薬剤師会長としてご貢献なされてこられました。心からお祝いを申し上げます。

 その後、「こどもが危ない」〜“メディア漬け”が子どもを蝕む〜というテーマでNPOこどもとメディア代表理事の清川輝基氏から全体会講演がありました。学校保健委員会などでもご指導いただけるかと思いますので、内容を少し詳しくご紹介したいと思います。

 1960年代に高度成長とともにテレビが家庭に入ってきて、生まれたときからテレビがそばにあるという生活になった。

 1970年代に子どもたちの目の異常がでてきたり、80年代になると不登校が出てきて、第1次異変の時代となった。その世代が今、親になり子育てをしている。母親は授乳しながらテレビを見、携帯でメールをしている。

 子どもは一生懸命母親の目を見ているのに、それに答えていない。親子の愛着形成が出来ていないし、その結果コミュニケーションが出来ない子どもになっている。

 メディアやコミックを長時間観ていると視覚野しか働かなくなり、脳の大事な前頭前野はまったく働いていなくなる。ワーキングをすると、前頭前野が活発に働き始める。

 こんなテレビ世代の親が子どもを育て、その子どもたちが青少年になって事件を起こし始めている。

 メディア漬けになった現在、日本語の能力が低下し、あることをやったらどういう結果が起きて、どういうようになるかを予測することが出来なくなっている。そして小さいころからリセットすれば死んだものがすぐに戻って元気にでてくる映像を常に見ているため、死んでも生き返ると思っている子どもが多くなっている。

 ノーメディアデーまたはノーメディアアワーをはじめて欲しい。家族の団欒が戻ってくるし、星や虫の声など自然に関心がでる。メディアと上手につきあうこと。

 その後の学校薬剤師大会では、特別講演として澤田康文東京大学教授・薬学博士から「薬育のための薬物動態学」が講義されました。

 近年医薬品の販売の規制緩和が進み、消費者が医薬品を自分の判断と自己責任で選び、使用することが求められている。

 このため、薬に関する正しい使用法や副作用などの知識を、子どものうちから教育しようという試みである。

 特に一般用医薬品を使用する消費者が医薬品の特性を十分に理解し、適正に使用することが出来るよう知識の普及や啓発が必要となっている。

  このため学校教育においても医薬品の適正使用の知識を教える必要性があり、薬育の主役として注目されているのが学校薬剤師である。
 
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